改修コンセプト

建築や住宅の設計に携わり13年。

ついに自邸として旧パーミリー邸を改修をする事になりました。

建築デザイナーとして一度 初心に戻るという思いを込め、そこに暮らす「住人と家」というテーマを再度、分解・構築出来ないかという思いがありました。

今回、既に出来上がったヴォーリズ建築のパーミリー邸を再設計するにあたりウィリアム・メレル・ヴォーリズについて本を読んだり様々な資料を見る中で、ヴォーリズが尽力を尽くしていたキリスト教伝来の事は外せませんでした。

ヴォーリズ建築という十字架を背負って行くんだという意気込みと、ヴォーリズ精神にも繫がる【好み・考え・性格などが、人によってそれぞれ違うこと】を意味する「十人十色」の四文字熟語から今回旧パーミリー邸の改修コンセプトを『十人十家』にさせて頂きました。

一番悩んだ部分は、出来上がったヴォーリズ建築というデザインに自分の色を入れるべきか、入れないべきかを自問自答。

予算の事を無視すれば、この建物が建てられた当時の建物に戻す事はそれほど難しい事では無いかと思います。当時使われて技法、建材を模索して復旧する。ただそれだけです。

建築デザイナーという仕事に十数年携わってきたからこそ出来る、建築家としてはまだまだ若造の自分だからこそ出来る改修の仕方やデザインがきっと有るのではないかと思索にふけました。

扉や暖炉・マントルピースなどオリジナルの部分を出来るだけ残し、まずは各部屋にテーマカラーを決め、そのテーマカラーに合わせたインテリアをデザイン設計させて頂きました。

全国のヴォーリズファンからすれば、きっと批判される部分も多々あるかと思います。

木製の窓をアルミサッシに変え、もとあった無垢のフローリングはシートや塩ビタイルに変えております。

現在ある建材の中で、そこに住まう家族や今後利用・維持する者の事を考えつつ、、、

「建築物の品格は、人間の人格の如く、その外観よりもむしろ内容にある」というヴォーリズの言葉から、利便性や優しさを追求した建材を今回使用させて頂きました。

建築から既に100年ほど経過した今だから出来る修繕方法とデザインを、、、

そんな思いで今回、旧パーミリー邸の改修に至りました。

最後になりましたが、

今回の改修作業には沢山のボランティアの方々や子供達にご参加頂き、解体作業や扉の塗装、漆喰壁などご協力を頂きました。

自分を含め作業する点については素人のため、プロと違って仕上がりが荒い部分も多々あるかと思います。ただ、少しでもヴォーリズ建築やヴォーリズ精神について知って頂く事の方が大事かと思い、予算も厳しいためSNSにて募集させて頂き、ご参加頂きました。

お力添えいただいたおかげでなんとか公開まで辿り着きました。

なお、老朽化やシロアリの被害が大きく、当初予定していた工期を大幅に超え、近隣地域の方には多大なご迷惑をお掛けしたことを深くお詫び申し上げます。。。

日本で隣人愛に生きたヴォーリズを見習い、今後は建築界で活躍出来るよう努めたいと思います。

「不動産」を『感動産』に!

 田中 涼【concept is 十人十家】

ヴォーリズ建築再生プロジェクトin近江八幡市

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建築デザイナー 田中涼

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